抗体可変領域解析

  

 抗体の可変領域の遺伝子配列解析は、抗原認識機能解明や、医療応用のための組換え抗体の作製・ヒト化のために必要です。また、モノクローナル抗体の国内特許申請において、多くの場合CDR配列の開示が求められます。バイオピークでは組換え抗体作製技術を用いて、お手持ちのハイブリドーマより抗体遺伝子の可変領域遺伝子配列とCDR配列を解析し同定します。

 解析方法はPrimer法と5’RACE法の2つからお選びいただけます。Primer法はFR1からFR4まで、5’RACE法はSignal SequenceからFR4までの領域を解析いたします。

サービスの利点

  • 最短2週間で納品します。
  • 得られた配列情報は特許申請に使用できます。
  • ハイブリドーマの汚染や遺伝子の脱落等により抗体遺伝子が失われても組み換え抗体として生産できます。
  • ヒト化、クラス改変、親和性成熟など様々なAntibody Engineeringのテンプレートとして利用可能です。
  • 全ての作業を国内で行います。

ご使用目的

  • モノクローナル抗体を特許申請するため、可変領域の配列を解析したい。
  • 組換え抗体を作製するために、モノクローナル抗体可変領域の配列情報が必要である。

解析方法の選択

Primer法

 

 ハイブリドーマからRNAを抽出し、cDNAを合成後、cDNAを鋳型にバイオピーク独自の混合塩基primerセットを用いてFR1からFR4までの領域をPCR増幅し、遺伝子配列を解析します。Primer法は成功率が高く納期が短いためお勧めの解析方法です。

5'RACE法

 

 Signal SequenceからFR4までの領域を解析をご希望の場合にご利用ください。


Primer法と5'RACE法の比較

   

比較項目 

Primer法

5’RACE法

期間 2週間~ 4週間~
対応可能動物種

マウス, ラット

マウス, ラット

対応可能アイソタイプ

重鎖:IgG1, IgG2a, IgG2b, IgG3, IgM

軽鎖:λ, κ

重鎖:IgG1, IgG2a, IgG2b, IgG3, IgM

軽鎖:λ, κ

解析範囲

FR1~FR4

Signal peptide sequence~FR4

成功率

価格

受託サービスの流れ

1. お見積り

  解析方法とクローン数、ご希望のオプション作業をお知らせください。

 

2. ご注文依頼書のご送付

  下記の弊社書式のご依頼書にご記入いただきPDFをメールにてお送りください。

 

 

ダウンロード
抗体可変領域解析サービス依頼書
依頼書(Hybridoma ver2024).doc
Microsoft Word 57.0 KB

 

3. ハイブリドーマのお預かり 

  106以上の凍結保存ハイブリドーマを、冷凍便にて下記の弊社、埼玉事業所までお送り

  ください。

 

  ハイブリドーマ送付先

 

     株式会社バイオピーク 埼玉事業所

     〒345-0041

     埼玉県北葛飾郡杉戸町茨島959

     TEL:0480-99-1252

 

4. 作業開始

  ・ハイブリドーマよりRNAの精製

  ・RNAよりcDNAを合成し、抗体可変領域をPCR増幅

  ・抗体可変領域のシーケンシング

  ・シーケンシングにより得られた配列を解析(ミエローマ配列との区別やCDRの決定)

 

5. 納品

    ご報告書及び抗体可変領域の遺伝子配列およびアミノ酸配列情報の納品 

作業概要

※納入価格につきましてはお問い合わせください。

 

※配列解析後に組換え抗体発現系の構築をご検討される場合は、発現系のデザイン等につきましてご相談いただけます。


納品物

  • VH, VLの遺伝子配列、アミノ酸配列情報

 ※配列情報はメールにて納品いたします。

オプション作業

  • CDR解析
  • 特許出願図の作成

 ※オプション作業の価格と納期につきましてはお問い合わせください。

解析成功のためのコツ

注意事項

  • 可変領域配列の良好な増幅が見られない場合には解析を中止させていただくことがあります。
  • ハイブリドーマ株によっては複数種類の抗体遺伝子配列が検出されることがあります。

Q&A

Q1

サンプルはどの様な状態で送れば良いですか? 

 

A1

凍結保存した細胞106以上をドライアイスと同梱いただき冷凍便でお送りください。

 

培養中のフレッシュな細胞は106以上をPBSで洗浄した後、RNAを安定化する保存液で処理し、処理翌日か翌々日に弊社に届くよう冷蔵便にてお送りください。

保存液は弊社よりお送りすることにもご対応いたします。

 

Q2

Primer法で解析できない場合がありますか?

 

A2

解析できないケースは極稀にあります。

その場合、下記の可能性等が考えられます。

 

1. ハイブリドーマ中の抗体遺伝子が極めて少ない。

2. ハイブリドーマを継代培養している際に、抗体遺伝子が脱落した。

3. クローニングが不十分である。

4. 培養が難しい等不安定なハイブリドーマである。

5. 弊社の試験系では解析ができないハイブリドーマである。

6. 依頼書に記載いただいたアイソタイプと実際のアイソタイプが異なっている。

 

ハイブリドーマの保存方法や同ロットのハイブリドーマの抗体産生をご確認いただくことをお勧めします。

 

再解析をご希望の場合はご相談ください。

 

 

Q3

CDR解析はどの様に行うのですか?

 

A3

CDR決定はKabat numberring schemeに基づいて行います。

 

Q4

5’RACE法で解析できない場合がありますか?

 

A4

5’RACE法はPrimer法より解析できないケースが多くなります。

5’RACE法で解析できなかった場合、Primer法に切り替えて解析作業を実施し、FR1からFR4までの配列をご報告します。