抗原を免疫したアルパカの血液を用いてVHHライブラリーを作製し、コンビネーションスクリーニングを行い、得られた抗原特異的VHH抗体の配列情報を納品する、アルパカモノクローナル抗体作製サービスです。基本プランの他にスクリーニング方法、取得する陽性クローン数、陽性クローンの評価、抗体発現、抗体改変等のカスタマイズにご対応いたします。入念にお打ち合わせの上、ご要望のプランをご提案いたします。
・権利フリーの抗体をご提供
納品いたしました抗体可変領域配列の権利は、お客様に帰属いたします。弊社より権利を主
張することはございませんので、特許取得・商用利用などご自由にお使いいただけます。
・難抗原に対する抗体の取得
IgGと比較して小さい分子のため、IgGではアプローチ出来ないエピトープをターゲットとすることができる可能性があります。
・高安定性抗体の取得
VHH抗体はIgGと比べて高温・界面活性剤・pH・高塩・プロテアーゼ等に対して耐性が高く、
安定性が高いことが知られています。
・多数の陽性クローンを取得
コンビネーションスクリーニング法を利用するため、多数の陽性クローンを得ることが可能です。
・抗体発現簡便性
VHH抗体は大腸菌での発現が比較的容易であり、選択した陽性クローンはそのまま抗体を大
量発現することが容易です。そのため、多種類の項目を簡単に短時間で評価することが可能です。
・構造改変が容易
VHH抗体は小さいため、抗体への機能付加、構造改変等のAntibody Engineeringが容易です。
1. お見積りの作成
お打ち合わせの上プランを決定し、お見積もりを作成いたします。
2. ご注文依頼書のご送付
下記の弊社書式のご依頼書にご記入いただきPDFをメールにてお送り下さい。
3. 抗原のご送付
非標識抗原7mg以上とBiotin化抗原を0.2mg以上をご送付ください。
4. 免疫ライブラリーのコンビネーションスクリーニング
お預かりした抗原を用いて、スクリーニング
最大48クローンを取得
*作業開始後、各ステップの進捗状況をお知らせします。
5.取得クローンのテスト発現と、発現抗体のELISA
各陽性クローンをテスト発現(1mL/クローン)後、培養上清またはライセートを調整
培養上清またはライセートを用いて、ELISAを実施
48クローン分の培養上清またはライセート、および、ELISA報告書の中間納品
6. お客様による評価と陽性クローンの選択
中間納品物をご評価いただき、納品希望の16クローンを選択ください。
5. 最終納品
選択いただいた16クローン分の抗体可変領域配列情報を納品
免疫したアルパカ血液より作製したVHHナイーブライブラリーからのスクリーニングは、Displayスクリーニング法(陽性クローンの濃縮)と抗体ダイレクトクローニング法(抗原抗体反応検出・陽性クローン同定・クローニングを同時に実施)の2つのスクリーニングを合わせた、コンビネーションスクリーニングを実施します。コンビネーションスクリーニングはナイーブライブラリーの様に大規模なlibraryから、数少ない目的抗体を短期間(2日間)で選択するための方法として、バイオピークが開発した独自のスクリーニング方法です。免疫ライブラリーのスクリーニング法に用いることで、より多くの陽性クローンを得られます。
1. 中間納品物:最大48クローン分のELISA結果報告書
2. 最終納品物:最大16クローン分のVHH遺伝子配列情報
*スクリーニングで得られた陽性クローン数が最大クローン数に満たない場合、得られた全ての陽性クローン数を納品いたします。
追加作業と内容 |
期 間 |
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ステップ3 |
陽性クローンの追加取得 49以上のクローンをご希望の場合、8クローン単位にて追加いただけます。 (検出した陽性クローンが48クローンに満たない場合はご利用いただけません。) |
お問い合わせ |
ステップ4 |
培養上清またはLysateの納品 各陽性クローンの1mL培養分の培養上清またはLysateを納品いたします。 |
1週間 |
評価試験の追加 ELISA以外にウェスタンブロットや競合ELISA交差性試験等ご希望の評価試験を実施いたします。(試験系や追加の抗原等はお客様にご用意いただきいます。) |
お問い合わせ | |
抗体樹立後 |
大量発現 大腸菌や哺乳類細胞(293, CHO)での発現を実施いたします。 |
4週間~ |
エピトープマッピング 抗体のエピトープを決定いたします。 |
お問い合わせ | |
エンジニアリンクサービス 発現ベクターの作製等にもご対応いたします。 |
お問い合わせ |
非標識の可溶性抗原を1mg/mL以上の濃度で7mg以上、Biotin化抗原0.2mg以上をお送りください。
(非標識抗原:免疫に6mg、抗体ダイレクトクローニングに1mg、Biotin化抗原:大腸菌ディスプレイに0.2mg)
注意点
・抗原の溶液はPBSを推奨しております。
・抗原や溶液の毒性や感染性につきましての情報はお知らせください。感染の危険がある抗原
につきましては、受け入れできない場合がございます。
・抗原をお客様にご用意いただけない場合や、十分量を確保できない場合はご相談ください。
・抗原がペプチドや低分子化合物の場合、KLHやBSAのコンジュゲートをお願いいたします。
(免疫用にKLH、スクリーニング用にBSAを推奨しております。)
抗原送付先
株式会社バイオピーク 埼玉事業所
〒345-0041
埼玉県北葛飾郡杉戸町茨島959
TEL:0480-99-1252